今年(昨年)を振り返ろう!!2019年 蜂編①
皆様はじめまして。タッケンで害獣・害虫部門担当をしております岡本と申します。今回から始めました 岡のコラム 第1弾!!
この企画は、当社が独自で集めた集計データを基に現場で体験したことをまとめてお伝えするものです。
記念すべき第1弾!!は年々駆除依頼や問い合わせが増えている蜂についてです。
最近、テレビの特集で取り上げられるなど、見る機会が多くなった蜂。
特に夏場のスズメバチに関しては刺される事故が多発し、危険な生き物として猛威を振るっています。
今回はそれぞれの蜂の特徴と少しでも危険なリスクを回避する為の基礎知識を伝えたいと思います。
では、本題へLet`s go―!!
庭で見かける蜂の種類
蜂の種類はスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ・地蜂・クマバチと大きく5つに分かれ、その中で更に複数の種類に枝分かれしています。では、蜂を発見した時に何蜂かを見分ける特徴を簡単に説明しましょう。
スズメバチ ⇒オレンジのようなまだら模様が特徴。
攻撃的な性格で、強い毒を持っている
・巣の形は球体のように丸く、初期の巣は壺のような形。天井裏や壁内部、木の祠等 雨をしのげ、人目につかないような場所に作る⇦「屋根の隙間から…出入りして・・・」とこのような電話での問い合わせや依頼がこの種で8割を占めている。
・4月~5月の巣は少数活動しているので、駆除スプレー等で対応可能。しかし6月を過ぎた頃から一気に巣が大きくなる。(このような場合は個人で駆除はしないように)
アシナガバチ ⇒体は細く、後ろ脚が長い。
大人しい性格ではあるが、巣をつつかれると攻撃的になる。
刺されるとスズメバチよりも痛いらしい、刺され友人曰く
「注射よりもはんぱねぇ!」とのこと
・巣の形はハス(蓮)型や傘型。比較的小さく、大きくても20㎝程度。壁際やベランダ等やはり雨をしのげる場所に作る。
・少し離れた場所からスプレーで駆除(あまり近寄らないように)駆除後は棒などで巣を落としておくと再発性が低い。
※ベランダにある場合は、洗濯物を取り入れる時に洗濯物をしっかりと確認にしましょう!
地蜂 ⇒ 体は小さく、黒っぽい見た目と集団で行動するのが特徴。
読んで字の如く 主に地中又は法面の隙間で生活する蜂。
地中や法面の隙間に巣を作る為、目視確認が出来ない。巣が大きくなると一斉に地上に出てくるので巣がある場合にはすぐに分かる。
・巣が見えない場所にある為根絶は難しいが、巣が分かれば、液体タイプの駆除剤を穴に注入し、穴を塞いでおくと出入りが出来なくなり一石二鳥。
ミツバチ ⇒ みなさんもご存じの「はちみつ」を作る蜂
大所帯で、大人しい性格。
一度、針で相手を刺すと自身も死んでしまうという。まるで諸刃の剣のような蜂。
巣は平面状で、主に閉鎖空間に作る。蜜層が何重にもなっており、同じ巣で年越しをする珍しい蜂。(基本、蜂は1年ごとに新しい巣を作る)
・スプレーで簡単に駆除出来るのだが、数が多いので時間がかかる。蜜層は溶けやすく、周囲にこぼれてしまうとシミが出来るので注意や養生が必要。ハチミツで服が汚れるので、汚れても良い服装を。
集団で攻撃してくるので気を付けよう。
クマバチ ⇒ 見た目はずんぐりむっくり、ころころといった感じ。大人しい性格だが、もちろん刺す。まだら模様ではないのが特徴。ずんぐりむっくりだからか羽音は大きく、大スズメバチと同じくらい。
木に穴をあけ、内部で生活をする為、目視で巣を見ることは出来ない。
1つの生息場所に複数のクマバチが巣を作り、大量発生する場合もある。
・木の巣穴に薬剤を注入して駆除。遅効性の駆除剤を使用すると巣穴から
出てきて刺される可能性があるので注意が必要。
㋩蜂の巣を見つけた場合の対処法
見つけた場合には、専門家も依頼するのが一番安全だが、作り始めの巣や蜂の種類によっては個人で対処出来ることもある。
※個人で駆除する場合は、必ず肌を露出しないこと(蜂は熱に対して敏感な為)また香水や明るい光は蜂を誘引しやすいので身に着けないこと。
直接、触れないよう頑丈な皮手袋などを着用し作業をする。
◇ついやってしまいそうになる下記の行為は刺されやすいので気を付けよう!
①集まっている蜂に対して殺虫剤以外の物をかける(例えば 水など)
②必要以上に近づいて作業をする。
③駆除した後、戻って来た蜂をずっと見ている。(このパターンが一番危ない)
㋠蜂に刺された場合の対応
駆除している時や何もしていないのに刺されてしまった時、病院に行くまでに出来る事は?
Calm down 焦らない!!
それは無理だよ!と思いますよね。刺された時の痛みや恐怖心からの動揺は仕方がありませんが、暴れるなどの急な動きは更に蜂を刺激しまう原因となります。
Leave 離れる!!
蜂は刺した現場にフェロモンを残し、仲間たちにも伝えます。
刺された場所でうずくまり、その場で処置をしているとまた刺される危険性が増しますので、まずはその場を離れることを意識することです。
Take it out 抜く!! 毒・毒針を抜く
ミツバチに刺された場合は刺された箇所に毒針が残っていることがあります。目視できる範囲であれば、針の有無を確認。頭など見えにくい箇所はむやみに触らないようにする。
※口で毒を吸い出す行為は危険!
以前、僕自身も2回ぐらいやってしまったことがあるのですが、口に毒を入れることになるので危ない!!
良い方法は、指で刺された箇所を圧迫して血を抜き、流水でしばらく洗い流すことです。(蜂の毒は水に溶けやすい為)
🔶意外と知らないアナフィラキシーショックについて
蜂が単なる刺すだけの虫であれば、こんなに騒がれたり、怖がられたりすることはないだろう。蜂の毒で命を落としてしまう危険性があるから恐れられている原因となっている。毒の怖さよりも毒に対するアレルギー反応が恐ろしい。
アレルギーが原因で、皮膚、呼吸器、など全身に症状が現れ、時に血圧低下などの強い症状を惹き起こす。これをアナフィラキシーショックという。
1度目に刺された時よりも2度目以降の時の方が、毒に対する抗体が出来る為、危険性が高い。
第一弾ということもあり、意気込んでしまい長くなりましたが、HPに訪れた方々にご覧いただけますと幸いに思います。
See you next
「今年振り返ろう!!2019年 蜂編 ②」へ続く
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