床下に潜む恐怖

どうも~! 毎度 お馴染みの岡でございます~。

この業種に携わって思うことが、床下で起こる問題が意外に軽視されがちということである。人は目に見えない事に関してはあまり危機感を感じることがないようで、詳しく聞かれることがない。
そ・こ・で…今回はこの機会に身近に潜む床下の様々な問題について話していこうと思う。

その1 シロアリ
被害に気付く頃には末期となっていることが多い。
表面への被害や群飛を見る段階で、ある程度進行している為、徐々に進行していく被害を事前に気付くには、定期的なシロアリ点検がオススメである。
最低でも5年に1回は点検が理想かと。気になる方は年に1回
※基本、シロアリの点検は無料だが業者によっては有料の場合があるため
予めよく確認することが大切だ。

その2 湿気
シロアリと同じくらい床下のことで取り上げられるのが湿気である。
(7割以上の方が、湿気があると分かっていても対策をしていない※独自調査
湿気によって引き起こる問題は、一つだけではない。
代表的な問題は、「結露」・「カビ」・「腐朽」がある

結露
身近に見かけるものでは、ガラスや飲み物のグラスに水滴がつく現象
冬場には窓ガラスにもよく見かけるが、冬場に限らず夏場でも発生し、実は目視出来ない床下でも発生しているのだ。原因の多くが、温度差によるものである。

例)夏場 ⇒ 床下は温度が低く、外気温は高い
  冬場 ⇒ 床下は温度が高く、外気温は低い

結露が床下に発生することにより「シロアリの誘引」「カビや腐朽の発生原因」
「構造材の劣化」に繋がる。結露が発生しない環境にするのは難しく、季節によっては発生しない時もある為、放置されがちである。

カビ

主な問題は「健康・人体への被害」・「アレルギーの発生原因」である。意外と軽視されがちで、安易に考えている方も多い。小さな子供 であれば「喘息」や「皮膚アレルギー」等の重大な症状を引き起こし、大人でも「鼻炎」・「癌」・「水虫」・「肺炎」等の様々な病気  の原因となる。放置してもなくなることはなく、環境によっては年々、広がっていく恐ろしい現象だ。

 

 

 

 

      腐朽

腐朽とは何ぞや?聞きなれない言葉である。
「腐朽」は構造材等の劣化を引き起こす現象。人体への影響がなく, 軽 視されがちだが、腐朽が起こることで、家屋そのものに影響が出てしまう。腐朽が発生している段階で湿気が多い為、他の現象も併用して起こっている場合が多い。

その3 「針状結晶」

床下で最も起こる現象で知られていないのが、この針状結晶。
床下では見かけることが多いこの現象はしばしば「白樺現象(エフロ)」や「白カビ」と間違えられる。*白樺現象:下記参照
針状結晶は実はとても危険で、放置しておくと、束石をボロボロにして座が落ちることや内基礎崩壊の原因にもつながる。原因は建物が建っている場所の土壌の「硫酸塩」が多い場所で、雨水等で溶けだした硫酸イオンが濃縮し、「硫酸ナトリウム」の結晶ができること。簡単に言う「コンクリートの酸化」。対策としてはコンクリートと土が直接触れないようにするのが一番だが、現実では難しい為、防湿シート等で水分の上昇を遮断することが良いと考えられる。

※白樺現象(エフロレッセンス)
モルタルやコンクリートに含まれるセメント中の成分が水により分解され、外壁及び内壁の表面に染み出し白く結晶化することを言う。

その4 白樺現象(エフロレッセンス)

床下に限らず、コンクリートを使用している場所では、起こる可能性がある為写真を見たら「これ、見たことあるわ~!」と思う人もいるかもしれない。
主な被害としては、基礎が剥がれたり、ひびが入ったり(クラック)する。この現象も対応が難しく放置されがち。エフロには一次エフロと二次エフロがある。
※一次エフロは可溶成分が出ているだけの状態が多い為、水で洗い流すことが出来る。
※二次エフロは、難溶性の炭酸カルシウムが主成分であり、塩酸などの酸で洗わなければ、除去できない場合がある。
除去するのが望ましいが、環境が一番の問題のため、湿気が発生しないようするにことが大切である。

湿気対策を勧める業者は多いが、施工する側も何が起こって、どの様な状態を詳しく把握し、どのような対策をするかお客さまとお話をすることが大切である。
また説明を受ける側ももっと家屋保護の為に何が大切かをしっかりと向き合う事が、より過ごしやすい環境を造り上げていくのではないかと思う。

電話での相談もバッチリ(^0^)/承っておりますので気になることがございましたら、シロアリも含め、いつでもお電話を。

今回も岡のコラムに目を通してくださりありがとうございました。では次回号でまたお会いしましょう。(^0^)/~~~